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K-POP、韓国アイドルブームの背景と今後の展望

  • hangulking
  • 2016年3月11日
  • 読了時間: 4分

K-POPアイドルの集客力

これまで、数々のK-POP関連のコラムを書いてきた私ですが、「K-POPの成功要因」なんという本質的なテーマについてはあまり書いたことがなかったので、今更ですが、ここで簡単に述べたいと思います。

その成功の背景には、様々な原因がありますが、大きく分けると、「需要的な要因」、「時代的な要因」、 「音楽的(質的)な要因」 という3つのカテゴリでまとめることができるのではないでしょうか。

これ以外にも、「マスコミ的要因」と「金銭的要因」が考えられますが、これらに関してはブログでも書けないようなタブー視される内容ばかりなので、今回は割愛させていただきます。( ̄○ ̄;)

ではまず、「需要的な要因」についてですが、日本には現在、 約60万人の在日コリアンが永住しています。ニュー・カマーや帰化した人も含めると、その数は150万人以上とも 言われています。 そして、そのコリアン系の人たちと親密な関係を持っている日本人も含めれば、日本国内には少なくとも300万人以上のコアな「親韓派」がいると推定されており、彼らのは大半は、かつてから韓国の大衆文化にある程度 興味を持っていた人達です。つまり、K-POPブームが起きるずっと前から需要は常に存在していた訳です。

次は、「時代的な要因」ですが、いくら需要があると言っても時代の流れと合致しなければ、ブームは起こりません。 実際に、 90年代までは殆どの日本人が韓国について無知な状況でしたが、幸いでなことに、90年代末から始まったキム・デジュン元大統領の日本文化開放政策や、2002年の「サッカー日韓ワールドカップ」をがきっかけに 、日本における韓国のイメージは急速に変わっていきました。

さらには、サムスンやLGなどの家電メーカーが日本の企業に追いついたことで、多くの日本人が韓国に興味を示すようになりました。これは、K-POPブームを語る上では 欠かせない大きな 「時代の変化」 です。

では、最後に「音楽的な要素」について見てみたいと思います。 すでに80年代から、チョ・ヨンピルやケ・ウンスク、キム・ヨンジャなどの韓国の歌手たちが日本でヒットしたことで、 「韓国の歌手は歌が上手い」という認識が日本の音楽業界内に広まっていました。そして日本の芸能界には在日コリアン系の人たちが沢山います。

ここでは言えませんが、日本の音楽業界で大きな影響力を持っているあの会社の社長も実は韓国・朝鮮系日本人 です。

そんな中、90年代以降は、韓国でも質の高いボップミュージックが次々と誕生し、日韓両国の音楽的レベルは急速に縮まりました。

そこで、K-POPブームの 「仕掛け人」 となったのが、あの有名な韓国SMエンタテインメントのイ・スマン会長です。これは、彼とエイベックス(avex)の功績でもあるのですが、2002年以降は、日本市場に最適化されたBoAのヒットで、「韓国のポップ音楽も日本と変わらないね」というイメージが段々と広まります。

そこで、東方神起が現れさらにヒットを続けたことで、「韓国のアイドルは、かっこ良くて歌唱力もあってダンスも上手い」というイメージが作られ、 「K-POP」 という言葉がようやく定着したのです。

このように、先に需要があって、時代と人々の認識が代わり、韓国のポップミュージックが成長し続けたお陰で、その後の 「K-POPブーム」が生まれた訳です。 現在は、だいぶ落ち着いている感じもしますが、2014年頃からは関心度 (検索量ベース)の下落も底を打った感じがあり、安定期に入っていると考えられます。

起こるべくして起こった「ブーム」のお陰で 、1つの音楽ジャンルとして完全に定着した「K-POP」。

いつの間にか、クラシックの市場規模を遥かに超えて、ジャニーズ系音楽の市場規模 に匹敵するレベルまで成長してしまいましたね。 おそらく、これからも大きな外交問題さえ起きなければ、現在の水準は十分キープできるものと見られますが、それと同時に、ネトウヨさんたちの必死な「嫌韓つぶやき」も永遠に続くものと予想されます。

 
 
 

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